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  • キャンパー井上

追悼。


日曜に爺ちゃんが死んだ。

水曜の有給の予定はなくなり、月曜と火曜が忌引になった。

月曜はお通夜の為、母の実家の和歌山へ向かった。

お通夜が終わったのは、20時ごろだった。

両親は家に帰って、翌日の葬儀に備えて休んだ。

僕は一人で、東に向かった。

大淀のローソンで、夜中の3時まで仮眠した。

そこから単身で、宮川に向かった。

着いたのは5:00過ぎ。

爺ちゃんの葬儀は10:00。

宮川は7:00に出なければならない。

しかりまだ夜は明けていない。

満点の星を見ながら仮眠を取った。

はっ。

目が覚めた。

時間は6:03。

飛び起きてダッシュでアプローチを駆け降りた。

三時間かけて来て、45分しか撃つ時間がない。

今だかつて、爺ちゃんの葬儀の前に、岩を登りに行く孫がいただろうか。

チョークまみれの手で葬儀に行くばちあたりな孫を許してほしい。

チャンドラのコンディションは恐ろしく良かった。

バラシで慎重にアップ。

ランジはシエスタで聞いた通り、左のカチで飛ぶと80%で止まる。

そこから集中して四便目でゲット。

二週間チャンドラ想定の課題をしまくった。

ヨレヨレで、ランジを決める練習をしまくった。

反射系の懸垂をしまくった。

それが実ったトライだった。

追悼のチャンドラ。

クライマーでも何でもない爺ちゃんの冥土の土産になっただろうか。

天国でゆっくり休んでおくれ。

爺ちゃん今までありがとう。


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