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  • キャンパー井上

チョコレート工場。


向かったのは高知。

再訪ではなく、エリアはお初。

GWのほとんどを高知で過ごす。

メンバーは軍曹、まさき、アミーゴ。

前回の味をしめて、深夜24時に出発。

特に眠気にも襲われず朝に着。

まず着いたのは、土佐白浜エリア。

ゴロゴロであるきにくいアプローチも初岩場というテンションで乗り切ることはできる。

少し肌寒かったが、すぐに温まった。

まずはトポおすすめの『ウツボオーバーハング』三級。

軍曹の日焼け止めCMの間に一抜けを狙う。

しかしマントルまで行って落下。

繋ぎ二便目で回収。

軍曹は一撃。

強い。

天気も良く、海と空の青を堪能しながらトライ。

ケイブ内からの写真もフォトジェニック。

まさきは何回か落ちたが無事回収。

アミーゴは良いところまで行ったが、惜しくも敗退。

ランディングの悪さもおすすめの理由かもしれない。

次に触ったのは『ピナクルオーバーハング』三級。

どっかぶりで一手目が核心。

勇気とデッド力。

ここで久々のホールドブレイク。

軍曹が、どガバを根こそぎ掴んだまま落ちた。

その際に左の岩に派手に擦り、肉が削げた。

このトライが、翌日の軍曹のメンタルに大きな重圧となることを僕らはまだ気づいていなかった。

どガバはなくなったが、リップも十分に持てたのでそちらで完登。

自分が先に撃っていたらと思うとぞっとする。

そしてこちらの浜でのメイン課題。

『東雲の空に』一級。

とても綺麗なフェースに、カチれといわんばかりの2センチ幅のホールドがちりばめられている。

僕はあっさりバラせたので、余裕ぶっていたがまさかのどハマり。

ばらせてもムーヴの修正はするに越したことはない。

軍曹の完登を見て色々試した。

アミーゴも核心部分まで綺麗にムーヴを作っていた。

日陰の面も徐々に太陽が登り、上を見上げると太陽拳。

コンディションはかなり悪くなっていたが、最後のトライで完登。

これは本当に良作だった。

帰り際はかなり干潮にもなっていて、次来た際は『潮吹き穴』二級の一本指ポケットとやらを触りたい。

ポカポカ陽気の中で塩タタキ定食を食べて、新たなエリア明神丸エリアに行くことにした。

向かう途中ではっきり確信した。

百と八つの流れ星を見つけた時と同じ高揚感。

はるか彼方から見てもわかる圧倒的な存在感。

アプローチも最高で降りる階段は、明神丸に食い込んでいるほど近かった。

まずはオブザベ。

『塩タタキ』初段。

オブザベ段階でわかる。

ひしひしと伝わる三手目の圧倒的な強度感。

このワンムーヴを一発できる人間は、クライマー中でも一握りじゃないかと思うほど悪そうだった。

初手はドガバ。

右は痛くて鋭いミニカチアンダーを持ったまま宮川の『雷切』初段を思わせる激クロス。

ここから三人の地獄のクロス大会が繰り広げられる。

軍曹は一番早く止めたが、阿修羅モード全開の表情でも精度は10%ぐらい。

三手目を寄せてからだったがそれも悪い。

まさきはデッドぎみに出ていて、見ているこっちからはとても止まりそうになかった。

けれど次第になじんで来たのか、何度か一番音もなく綺麗に止まるようにしていた。

僕は一度だけ、考えられない程スタで取ることができた。

左ヒールのまま、どこに力を入れていないんだという程全身を硬直させて固める。

まさに全身鉄塊。

しかしその一回は幻だったのかというほど、その後のトライは一度も止まらず終了。

三人で戦っていたといったが、アミーゴはどこに行ったのか。

近くに釣りの成果がなくふてくされて寝ているおっちゃんらしき人がいる。

その後一級も触ったりしたが、とても恐怖で手が出ず敗退。

しかし良かったのは、この岩は午後から撃つ面はすべて日陰になり快適な課題となる。

風も気持ちよく周りに可愛い級グレードもある。

リベンジを誓って、その岩を後にした。

今夜泊まるのは海坊主。

ご飯の前に、宿から歩いて五分の明日のメイン岩を見に行った。

明神丸と同じクラスのでかさ。

巨石に化けたその鮫を、明日調理できるのか、はたまた食べられるのか。

今日のレストはかなり大事になりそうだ。

宿のご飯をしっかり平らげ、お約束の宴会。

もう何が何かわからなかったが、覚えていることが一つある。

いくらかんでもかんでもチョコレートが鼻の穴から出てくるということだった。


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