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  • キャンパー井上

人の子。


月一軍隊活動は『潮神』二段のつもりだった。

しかし軍曹が三日前に膝をやってしまったので、今回は違うメンバーで別の場所へ。

やんやんさん、オーガさん、とうかいさん、たいき君。

行先は、立川と徳島某所。

主に今回の目的は『恋人』二段。

今回は、とうかいさんのエクストレイルで出撃。

マット五枚と五人という有能車。

朝からたいき君は、前日の飲み会の胃もたれがきつそう。

着いたのは10時ごろ、まずお初の竹林エリアの見学。

草茫々の傾斜アプローチを抜けると、ゴロゴロと岩が見えてきた。

課題を見て回ったが、みんなは全くテンションが上がっていない。

苔苔感と虫のせいだろう。

僕は『不惑』初段の岩の格好良さと、元々虫も苔も気にしないのでテンション上昇。

だがシーズンに来たいというみんなの感じからも、今日は撃てないだろうと某所へ移動した。

前から探しまくっていた『マチルダ』二段と初お目見え。

大きな岩に、スパッと右上するクラック。

見るからに悪そうなホールドがいい感じにちりばめられている。

早速セッション開始。

ガバと言えるのはスタートとクラック最後だけ。

あとは基本的にカチの印象。

そしてスタンスもよくわからず、ムーヴも固まらない。

というか単純にどこも強度が高く、今の僕にはまだ太刀打ちできない感が否めない。

たいき君はその保持力の高さからなんとなくバラシ終えるが、繋げではどうするかまだ悩んでいる。

とうかいさんはVXIねじ込みジャムスタンスで、バラしは完了。

二人がまだ戦いそうだったので、僕達三人は他の岩を探しに行った。

この岩場に着いた時に本日のテンションはマックスになった。

その理由は岩の多さ。

御手洗でいうターターシンクラスがゴロゴロとある。

河原ボルダーでは見たことのないでかさの岩もある。

これは嬉しい誤算だった。

課題を色々な人のブログで調べて行ったが、岩が多すぎて見つからない。

何とか少し上流に『まほら』V2、『フロイト』三段、『理』初段、『しゃもじカットフェース』初段は発見した。

マチルダに戻ると二人は休んでいた。

撃ってみたかった『理』初段の方に行く前に、二人の応援。

日向も増えてきてフリクションも朝より落ちている中撃った。

それにしてもたいき君の調子が悪そうだった。

全員マチルダは宿題にし、理岩へ向かった。

降り口にピンクのリボンがあるのでわかりやすい。

理付近はまだ日陰があり、快適に過ごせた。

他にも色々課題がありそうだったが、わからないので取りあえず理を触った。

見た目通りホールドがポジティブで、皆仲良く数撃でゲット。

その後はみんなで移動しメインエリアへ。

たいき君は一歩も動けず、車内で仮眠をとる判断。

いまだかつてないほど水は引いていて、簡単にアプローチを抜け、旅人岩に直行した。

時間もないので、バラしから始める。

前回できなかった最後の一手。

ヨレきってからの一手。

難なくバラせたが、繋げると恐怖が出てくる。

恐怖が出ると、パフォーマンスは三割ほど下がる。

何度か落ちて、恐怖にもなじませてトライ。

オーガさんが一番初めに、繋げトライ。

行けると思った。

オーガさんは後にこう語った。

なんとそのトライが、オーガさんの本日最初で最後の恋人トライになった。

ヒールを残したまま、リップ取りを失敗し派手に飛んで腰を強打。

肋骨にも影響が出ていて、クライミングはしばらくお預けになってしまった。

オーガさんは離脱したので、三人でセッション。

前回僕とたいき君で組み立てたムーヴ。

それをベースにとうかいさんもやんやんさんも登っていく。

二人のトライを見て、僕は前回もう完成しているつもりだった恋人の口説き方に修正を加えた。

彼女の部位を持てたらどんな持ち方でもいいなんてことはない。

ましてや後半をいかに元気でいられるかが鍵。

フィニッシュまで余裕がないといけない。

すこしでもスマートに、かつ大胆に。

攻め方を洗練させてゆく。

見えない所に手を出す感覚を体で覚えていく。

何回戦かは覚えていない。

無事。

恋人ができました。

撮影用にも再登してほっと一息。

続いてとうかいさん。

甚大なスタミナを生かし、こちらも完。

やんやんさんは珍しく、泣きのラストトライを何回か繰り返し宿題に。

その後、メガネを輝かせて旅人も触るとうかいさん。

帰りは【風】というラーメン屋で締め。

今まで食べた中で、一番うまい徳島ラーメンだった。

たいき君は帰りの車の完全にグロッキー状態。

救急病院で胃腸炎と診断されたらしい。

たいき超人も人の子。

来週は元気になってくれるはずだ。


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