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  • キャンパー井上

お祈りメール。


先月の岩場が忘れられなかった。

あのロケーションを、もう一度感じたい。

今回は、はっきりとした目的があった。

『Crazy for You』初段、『八月のハードプレイ』初段。

この二つを狩りに行く。

課題は前回見たが、かつてないほどの危ないランディング。

この二つに付き合ってくれる人を探した。

今回のメンバーは、オーガさんとバヤシさん。

バヤシさんは、昔岩場で二回会っただけだった。

強さは折り紙つきだったので、今回は胸を借りるつもりで誘った。

二人を6時過ぎに拾って出発。

前回と同じ【安田川アユ踊るキャンプ場】へ向かった。

七時間後に到着というあんぱい過ぎる予定時間をたてるカーナビ。

走行時速25キロで走る算段。

もはや早めのチャリ。

その到着予想を予想通り覆し、運転時間は五時間。

手早くテントを建て、岩場に向かった。

前回同様、まずは腹ごしらえ。

名村近くに大きくバイキング800円と掲げている食事処【寄り道千里】。

ここが鉄板。

おそらく裏の畑で作られた野菜の手作り料理が並ぶ。

一人身面子三人の胃袋を満たすには、十分すぎる内容。

前回と干潮時間は全く違い、波打ち際の岩は取りつけない状態だった。

取りあえずアップは『キューブ』五級。

こんな格好良い五級が、関西にあるのだろうか。

その下にある『穴とカチの女王』二級も三人とも無事に完。

色々な課題を見学しながら奥に進んだ。

お次に『Mr.ドルゲ』一級。

ゾルゲ、ボルゲと全く名前を覚えられないながらも、セッション効果でゲット。

帰って動画を見るとスタートが違ったが、僕たちの方が下からスタートしていたので良しとした。

バヤシさんは、別ラインの『潮霧』一級もゲット。

しっくりしない系カチからかなりの距離を出していた。

そしてお隣の『ウラスジ』初段。

あいかわらずの男性器感。

しっかり撃ったのは今回が初だったが、噂通りかなり難しい。

トゥ掻き込みからの右の悪いピンチでランジ。

バヤシさんもそこまでは安定していたが、ランジがなかなか止まらない。

僕はそもそも色々と足りないものを感じた。

自分に男性器が付いている事を恥じるほど完敗して次の岩へ。

『縁』一級。

流石に今回は言い訳のしようがない。

レストもちゃんとしてきたし、指皮もある。

ムーヴは初日に出来上がっている。

結果から書く。

【今回は弊社にはご縁が無かったということで】

惨敗。

なんでや。

もうわからない。

取りあえず繋げるとヨレすぎるという事。

まだ修正がいるのかもしれない。

次は初手をオープンで耐える事を試す。

後、トライは三回だけにする。

それ以上撃っても、時間の無駄な事だけわかった。

オーガさんも、次はムーヴの修正をしてきそうだ。

バヤシさんは無論完登。

課題の内容を絶賛していた。

早くそっち側に行きたい。

今回はスパッと諦め、隣の『碧と白の狭間で』一級。

カチとスローパーで挟み込み、後ろの岩を気にしながら上がっていく課題。

夕陽を全身に浴びながら三人仲良く登れた。

こちらも名作。

というかこの岩場は名作しかない。

最後に女性が初登。

素敵な名前の『七色の休日』三級で締めて、今日は閉店。

安定の【ゆい】でおばちゃんと半額セール商品の取り合いをしてからキャンプ場に戻った。

買ったのは、ほぼほぼおつまみ。

もちろん鰹のたたきも購入。

後に後悔することもつゆ知らず、我慢できずにコンビニで揚げ物を食らうオーガさん。

満点の星空。

日没後も近くの川で遊ぶクレイジーな外国人の団体。

焚火をする家族連れ。

コメリで購入した徳利で飲む高知の日本酒。

想定以上に腹を満たすおつまみの数々。

全てが最高の時間を作る歯車になっていた。

クラッシュパッドを敷き詰めたテント内。

疲れた体と酒の力も相まって瞬く間に快眠に入った。

一名を除いては。


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