4:00過ぎに目が覚めた。
ごそごそとスマートフォンを触る。
皆やることは同じだ。
色々なところに遠征に行っているようだ。
昨日の固く冷たくなってしまった焼きそばを掻き込む。
味は意外と悪くない。
体の調子も悪くない。
あまり筋肉痛もない気がした。
けれど悪い予感がした。
まず向かったのは名村。
『縁』一級。
一度目のトライ。
たった一度触っただけで蘇った。
昨日の夕暮れ時のヨレ状態に戻った。
悪い予感は当たった。
たった一度のトライで分かった。
もう今日この課題は落とせない。
メンタル的にも終わった。
昨日のご夫妻は『ウラスジ』初段。
参戦する二人の応援をしてこの場を後にした。
暑い時間はこの場所に限る。
影の多いエリア。
大山岬。
僕等は『スローパー』一級を触った。
ニーバーを駆使する面白い良作だった。
その後は上の蕎麦屋さんで昼食を取った。
熱に当てられて、かなり頭がくらくらになっていた。
昼休憩で少し回復。
そしていっぺいさんご夫妻のマットを借りて『分厚いラブソング』初段。
ランディングは悪すぎるが、ラインとしては申し分ない格好良さ。
右手の寄せが結局解決せずだったが、左をアンダーにトゥするムーヴを聞いたので今度試したい。
まさきはやりたがっていたが、捻挫の右足を庇って取りつかず。
Fさんもに三回ほどトライして、この岩を後にした。
最後の締め。
体も限界だったので、級グレードでクールダウン。
Fさんだけ、他のクラマーの皆さんと冒涜岩。
この後Fさんは、クレイジーもハードプレイも瞬殺するとはこの時考えもしていなかった。
別行動で、僕とまさきは『かりんとう』二級を瞬殺して、隣のキューピー岩へ。
名前的にも、岩の形状的にも面白そうで登りたい。
『季節外れの入道雲』二級。
初手はパワー系で、なるいスローパーが続き、スローパーマッチもいい感じに体幹を使う。
そこから出にくい小ランジと悪いランディング。
決して気を抜けないカンテ沿い。
久々にかなり強度も内容もある二級。
一度リップまで行ったが落ちた。
まさかの敗退フィニッシュ。
後でトポを何気なく見てみると、ラインが違った。
もしかして登れたら初登だったのだろうか。
そう考えると毎晩ムラムラしてしまう。
あぁ。
登りたかったなぁ。