6:00起床予定。
眠りに入れたのは12:30頃。
そこから三度、一時間おきに目覚め、全く寝られなかった。
体は疲れているが、明日の岩が楽しみ過ぎて、興奮が抑えられなかった。
寝付くまで、石田君と岩の話でラインをし続けたせいもあるかもしれない。
ホテルを出て、車を走らせる。
雲一つない空に、キリキリとした寒さが心地良い。
走っていると程なく見つかった。
堤防沿いに立派な松の木が見えた。
こんなに、岩を見つけてテンションが上がる事は久しくなかった。
『松風』一級。
はかって作られたかのような美しい岩。
松の角度も大きさも、後ろの絶景の海も、文句のつけようがないロケーション。
朝一にも関わらず、先客はいた。
シエスタ高井田で会ったお姉さんがいた。
おそらく吉田店一派だと思われる。
四人で来られていたが、二人は回収済。
お姉さんと山田孝之似のお兄さんでセッションしていた。
僕達三人もそこに混ぜてもらう。
ワイワイしゃべりながら取りつく。
悪い。
かなり覚悟していたがカチ取りが遠い。
ランジ取りは馴染むと止まりそうだが、止まらない時の指皮の消費量が激しい。
シエスタ組は最近流行りの特殊系ムーヴで完。
やはり強い。
写輪眼を使って、オーガさんがあっさり模写して一抜け。
いい流れに乗っかり、軍曹もゲット。
一人取り残された僕は、ランジを諦め、そのムーヴに変更。
カメラを回したトライで綺麗に決められた。
最高のスタート。
今回の目標の半分が回収できた。
そしてどうしても撃ちたかった課題『百と八つの流れ星』へ。
石田君に場所を聞き、見つけた。
こちらも海岸沿いで、絶対的な存在感を出していた。
格好良すぎる。
マットをガードレール越しにブン投げて、アプローチへ。
ここで出し切っても構わない。
モンスターエナジーでもって、全快で挑んだ。
少し左腕に昨日の疲れが出ていた。
『ルート88』初段の最後の寄せに違いない。
この岩を三人で独占できる幸せを噛みしめてトライ。
ありったけ撃った。
そして無事完登。
これ以上格好いい岩が、日本にあるのだろうか。
きっと頂上から見た海は忘れない。
その後は二人の応援。
オーガさんは指が裂け、ラスト二トライぐらいかなと呟いたトライで完登。
見事なトライだった。
最後に軍曹のトライ。
苦労していた両手カチも最後には安定したが、核心取りをかなり模索。
痛めている腰からの落下を何度も繰り返した。
立川で裂けた指も再度開いた。
限りなく惜しいトライを挟み、軍曹は流れ星になった。
腰を完治させてまた来ましょう。
そこから向かったのは、シラス丼のお店。
生シラスとゆでシラスのハーフアンドハーフ。
三時のおやつに、シラスソフト。
僕的にはあり。
そこから洞窟に戻り、ルート88に。
自分でスタンスを破壊したオーガさんは、軍曹のアドバイスでスタンスを変更しゲット。
空気が変わる程の集中力だった。
ヨレヨレで迎えたデザートは『縁』初段。
サンセット縁を完成させたかったが、繋げられず敗退フィニッシュ。
ヨレすぎて、サンダルを車に積むのを忘れてしまい、コーナンの498円に新調した。
フラフラになるほど二日間撃った。
それでもお釣りがくるほど幸せな時間だった。
室戸岬近くの海鮮屋。
着物姿の店員さんに癒され、最高の海鮮丼で締めた。
こんな幸せの後に、日常に戻れるのだろうか。
心底思う。
働きたくない(笑)