神越に行けなかったメンバーでのリベンジ。
今回こそは。
土日は、文句なしの天気予報。
しかし金曜日は雨。
前回のようなテンションだけで行くような失敗はしない。
撃ちたい『ZEN』二段は、染み出しが酷いだろう。
戦略的撤退。
僕たちは少し大人になった。
向かったのは立川渓谷。
新たにミノリテからの刺客リキさんを入れて、軍曹、やんやんさん、オーガさんの五人。
立川はまだまだ高グレードの宿題がたくさんある。
車内のボルテージはうなぎ登り。
順調に駐車スペースに着いた。
先客もいない。
テンションマックスで川の前に来て、愕然とした。
見たことのない水位だった。
そこから何とか対岸に渡ろうとしたが、行けども行けども対岸には渡らせてもらえない。
目の前に立彦岩があるのに、もどかしすぎる。
結局小一時間さまよって、諦めることにした。
テンションの落差に心が対応できないまま、上流の探索に踏み出した。
たいき君に聞いたり、ブログの画像を参考に探した。
奥の恐竜の里まで行ってしまう失敗もはさみつつ、アプローチを発見。
車を止め、道を左方向に向かって降りていく。
ピンクのテープがあるのでわかりやすい。
ひらけたところに荷物を置き、上流下流を手分けして課題探し。
僕は上流を探したが、三段ぐらいありそうなフェース課題しか見つけられず。
トボトボともどると、木のつたに人の服が上下セットすべて干されていた。
そして自分の服を絞っているオーガさんの姿があった。
まるでここに住んでいるかのような情景に、笑いが込み上げた。
しかしその顔は笑えない状態になっていた。
聞くと、濡れた飛び石で転倒し、完全に川ポチャ。
いや。
川ポチャのレベルではきっと収まらない。
頭まですべて水没したようだ。
その時に額を切った模様。
治療をするリキさんがセコンドにしか見えない(笑)
オーガさんの心中はお察しするが、その姿は面白くて仕方がなかった。
水没した煙草を一本ずつ乾かす等、突っ込みどころが多くて困った(笑)
課題の方はというと、結局『桜花』初段と『オーマ』三段のみ見つかった。
両方普段ならスルーするほど水没していたが、今回はこの課題しかない。
桜花を全力で工事した。
久々の工事に一時間ほどかけて、先に昼食を取った。
結局取りつけたのは14:00過ぎ。
僕が速攻取りつく。
ワントライ目で初手は取れた。
見た目以上に鋭利なカチで、指への負担が酷い。
アップにする課題ではない。
なじむまでに、指に穴が開きそうだ。
しかし僕は『超回復』初二段用に貯めておいた指皮貯金があった。
メインエリアに行けなかった悔しさをぶつけるように撃った。
二手目取りもヒールで解決した頃、みんなも撃ち始めセッション。
三手目も半ば強引に取れ、みんなリップ取りを模索。
オーガさんは、元気玉の様に、みんなからかき集めた衣服を着て参戦。
下半身だけパッチで臨む姿には、近未来的なファッション性を感じた(変態)
結局足を切るトライだと止まらないことが判明し、スタで取って僕が一抜け。
オブザベリキさん。
やんやんさんはヒール使わずアンダー取り。
家に帰っていくつか動画を見たが、ヒール使っている人はいなかった。
リキさんも続いて完登。
リハビリ軍曹は、左手の二本が出血して宿題に。
左目コンタクトも川に捧げたオーガさんも、遠近感がつかめず敗退。
今日のクライミングはこれにて終了。
のはずだった。
愛車のランボルギーニに、乾いていないオーガさんのズボンをくくりつけて疾走。
ズンボルギーニで快調に淡路に向かうが、みんなの不完全燃焼感は車内に漂う。
無理もない。
触った課題は、一つだけ。
僕が冗談交じりに兵庫某所の事を持ち出すと、やんやんさんが食いついた。
嫌々オーラ全開の軍曹を尻目に、真っ暗の某所へ向かった。
全員で触ったのは『南淡の虎』初段。
僕は終わっていたので、焚火で遊んだ。
昼にしか来ていなかったので気づかなかったが、満点の星空。
カメラに写せないのが惜しまれる。
四人でセッション。
筋肉痛の為に、すべてを全員で出し切った。
最終トライで軍曹が無事虎狩終了。
今日は大変ではあったけど、本当に面白い事続きだった。
全身濡れているにもかかわらず、水没した事をなんとか隠蔽しようとしたオーガさん。
無論今日のMVP。