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  • キャンパー井上

順手。


恵まれた。

文句なしの天気。

久々に訪れたのは熊野。

みおさん、まさき、ちささん、ゆきなさん、づめさん、さきちゃんの七人。

6:30集合で、ゆきなカー二台で出撃。

おくとろに寄りつつ、10:00頃に現地に着いた。

しかしアプローチの途中から、獣の奇声が森の中より響いてきた。

しかも一頭ではなさそうだ。

そう言えば、直前にもかかわらず、バンガロー予約は容易だった。

この寒い時期に、予約は入らない。

しかし埋まっているバンガローが一棟あった。

それは僕たち以外にも熊野に泊まるクライマー達がいるということを示唆していた。

声の正体は、東海さん一派。

捕まりたての猛獣のような興奮具合で『幻想』初二段セッションをしていた。

今一番勢いのあるチームだ。

僕たちは、木漏れ日岩とクジラ岩に分かれた。

僕は、しばらくみんなのトライを観戦しつつ、カメラマンに徹した。

クジラ付近には、かわさんやきくちゃんもいた。

それもあって、水族館エリアはいつもながらの賑わい。

そして奥香肌ぶりのまいさんとも遭遇。

今回気合の入りまくっているづめさんの『whale of life』二級。

ちささんは『マッコウクジラ』一級を集中狙い。

『木漏れ日』二級は、ゆきなさんのたっての希望。

確かに最高の二級。

僕も心に残る名作だ。

みおさんと、きくちゃんとのセッションで臨む。

幻想チームは、東海さん、りょうすけさん、みずえ君、石田君、しゅうさん

山根さん。

激強セッションにまさきも参加。

はたやんは、フラフラしていた(笑)

づめさん、みおさんは、一課題目を無事仕留め、昼食。

その合間を狙って、今回の目的の『新月』初段。

初手核心のガビガビ課題。

前回のイメージは、はっきりと覚えていた。

スタンスを探すのではなく、出先を見て、一番しっくりくる左足をノールックで決める事。

四トライぐらいで初手が止まり、取った瞬間の左手の返しを何度か練習。

風のタイミングを待ってゲット。

今回の旅の一番のミッションはクリアした。

その後は、幻想を二トライ程触らせてもらい、同時に東海さんの完登にも立ち会えた。

次回来たときは、しっかり触りたい。

ちささんもマッコウはほぼバラし終え、種まき終了。

個人的に大好きな岩なので、是非ちささんには登ってもらいたい。

さきちゃんは『エンゼルフィッシュ』一級。

リーチ問題で初手は激悪カチ。

次は行けるやつ。

ゆきなさんは、不運なことに、暴風で岩の上の木が顔に降ってきた。

ハリーポッターと同じ場所に傷を負った上、膝を脱臼してメンタルブレイク。

しかしその後は立て直し『鯨』三級をゲット。

僕の方はと言うと、最後に触った『クラーケン』二段のせいで、左の指皮が全消失。

皆各々成果や種まきができてよかった。

16:30頃に切り上げて、ヤマザキで買い出しを済ませ、みんなで【おかげさん】へ。

東海さん達の予約に被らないよう、先に夕食を済ませた。

肝の串に舌鼓を打った。

しかしおでんを絶滅させてしまったことを、後から責め立てられることをこの時の僕たちは知らない。

その後の二次会はづめさんのホラー話オンステージ。

おそらく一番言いたかったのは、貞子が井戸から出てくるときのマントルは、順手だということ。

最後まで貞子のクライミングセンスの高さを語っていた。

明日は貞子を憑依させて登ってやるという強い意志がづめさんの眼に表れていた。


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