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  • キャンパー井上

ブルヴァリン。


ロックトリップ。

今回も瓢。

一週間、天気予報とにらめっこしつつ、決行が決まった。

先週も雪の情報があったので、寒さは覚悟していた。

メンバーは、とーまさん、軍曹、づめさん、ちささん、チコフさん、たけちゃん、みゆきちゃんで計8人の二台だ。

行きで、ちささんを発見できず、スルーしてしまい、遅刻して5:55になんば着。

もし熊と遭遇した時、この八人ではどう戦うかという謎の妄想会話で行きの車内は盛り上がった。

天気も良く、爽快に飛ばして四時間で着。

まずは入山の記入場で、現地を先に見てきたクライマーさんに言われた。

上流・中流・下流すべてびしょびしょで、つららができてますよ(笑)

その情報を聞く前に、入山料金を支払ってしまった僕達は、とりあえず新下流を見に行くことにした。

見に行くと言っているのに、マットを担いでいく我ら。

現代には、タオルと言う優れたものがある。

このタオルという布の繊維質でできた物質は、岩の水分を吸い取り、渇きを与えてくれる。

どれだけ雪が積もっていようが。

どれだけ岩が濡れていようが。

要するに。

決まっていたのだ。

僕達が、登ることは。

全員で瞑想岩へ向かった。

一面の雪景色。

誰も歩いた形跡はない。

行く道にある岩は、ことごとく濡れている。

着いた。

肝心の瞑想岩は、リップから黒く色が変わるほど濡れていた。

雪解け水が、滴り続けている。

しかし下部のトラバース部分は濡れていない。

びしょびしょの上部は、ガバホールドだ。

撃てる。

ティッシュ、タオルを総動員して、なんとか撃てる状態にした。

僕が一番手で取り付く。

今回は、次の日のスタミナの事も、指皮の温存も考えないことにした。

とにかく初日から全開で撃って、全力で疲れて、大好きなクライマー達と、浴びるようにお酒を飲みたい。

その一心だった。

また今回【カツサプ】と言う、スタミナ・持久力系のサプリをもってきた。

回復にも良いらしいので、次の日も全力で撃てるかもしれない。

『瞑想』初段は、この前たけちゃんが惜しく、ラストの手だけ取れずに敗退していた。

各々触り、ムーヴを確認していった。

基本的に、皆同じムーヴだったので、できない場所の感覚を、お互い伝えあいながら触った。

僕は、前回のムーヴの思い出しを始めて、数回撃った。

問題は、水も滴る最後の左手が悪すぎることだった。

拭いても、拭いても、湿っている感覚が拭えない。

思い切って出た方が早い。

皆の昼食中に、無事ゲットした。

軍曹も『瞑想ランジ』初段の方をゲット。

後半のびしょびしょを、もろともせず落としてきた。

外岩4回目のみゆきちゃんは、なんとラスト一手まで高度をあげてきた。

リップ濡れてなければいけただろう。

そしてこの男。

初めての初段『草餅』初段を落としてから、かなりの年月が経った男。

草餅を落としたことで、【竹餅】と言うあだ名がついた男。

今や‘元’初段クライマーと呼ばれ始めていた男。

全季節を通して、基本的にやる気のないオーラ全開の男。

クライミングに必要のないIQだけは高い男。

たけちゃん。

前回より遥かに悪いコンディション。

その中。

彼は。

無事、‘現’初段になった。

たけちゃんのトライを、全員で見届け、『パッツン』初段へ。

濡れがマシな岩を探すだけでも一苦労だった。

課題名からしてリーチだろうが、ものは試しでやってみた。

オブザベでは、かなり手がいい。

やってみると手も意外と進むし、ハイボルでもない。

みんなでワイワイ楽しんだ。

このとーまさんは、ロクスノに載せられるレベルの写真。

全く違うムーヴで一抜けした軍曹が、たくさん写真を撮ってくれた。

脚短いキャラを払拭しようと、僕も続いて完登。

コーヒー休憩をはさみつつ16:30まで皆で楽しんだ。

結構ホールディングもムーヴもバラつきがあった。

僕も含め、皆最後は、遠く小さいスタンスに苦戦した。

僕は富山のクライマーの方々に混ぜてもらい、三トライだけ『トリケラトプス』初段を触った。

無理だったが、マッチからは左ではなく、ヒールを寄せて、右手で激ピンチすると楽な事が分かった。

次は瞬殺できそうだ。

その後みんなで上流の様子を見に行く。

素晴らしいぐらい岩は乾燥している。

明日もきっと撃てる。

そう確信して、マーゴの湯に向かった。

晩飯は、そのままそこで定食を食べた。

焼き肉もうまいが、さくっと食べて飲み会に注力する策を取った。

明らかに買いすぎて、飲み会スタート。

本当に死ぬほど笑った。

一年分笑った気がする。

【ブルヴァリン】

このキーワードで僕達は、笑いの底なし沼に落ちた。

【ウルヴァリン】ではなく【ブルヴァリン】。

ただこのワードになったいきさつは、言うに値しない。

だって。

下ネタだもの。

みつを。


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