今回のメンバーは、軍曹と石田君。
久しぶりのチームYAH!YAH!YAH!での活動だ。
このチームでの活動は、段以上と決まっている。
行く前から敗退が濃厚だ。
しかしそんな日も大事だなと思う。
ストイックとエンジョイは、使い分けることが必要。
どちらもないと成長しないし、長続きしない気がする。
下地が爆上がり中の東の河原へいくつもりが、滋賀の天気が怪しかったので、豊田に変更。
昔、一度『蛇の目』eを触ったぶりだ。
今回は、石田君に案内をまかせっきり。
集合は、難波6:00。
しかし前日の飲み会で起きられず、軍曹アラームで5:40に叩き起こされた。
そこから歯も磨かず、髭もそらずの弾丸準備で、何とか6:03に着。
息切れしながらコーヒーを買い、ハンドルの奥に置いて、ナビを設定し始めた。
ドアの外に、気配がした。
警備員らしき初老の男性が声をかけてきた。
兄ちゃん、荷物の搬入するから車動かしてくれへんかな。
分かりました!すぐ出ます。
返事後、すぐに発車した。
僕はこの時、重要な事を一つ忘れていた。
そう。
コーヒーを不安定なところに置いていたことを。
発車と同時に、コーヒーは宙を待った。
コーヒーは、楢崎智亜選手ばりのダイナミックランジを魅せた。
ハンドルとサイドブレーキの全てを潤し、柔軟剤香る洗いたてのズボンに豪快に着地した。
アッチャー、アッツ、アッツ、アッツーー。
購入後一分で、コーヒーをほとんど失った。
なんて日だ。
軍曹が、皮肉っぽく言った。
今日はドライバー兼エンターテイナーですか?(笑)
誰がエンターテイナーや(笑)
足からコーヒー臭を漂わせたまま、御在所休憩からの豊田へ。
ちょうど三時間で着。
駐車場には、クライマーと思しき車がたくさん。
やはり人気のエリア。
まず向かったのはサウンド岩。
見た顔の先客がいた。
御手洗でよく見かける激強で有名な刺青お兄さん。
お兄さん一派は皆さん強く、それぞれ『サウンズグッド』e『BOSE』fを撃っていた。
混ぜてもらい、各々トライ。
二人はBOSEでランジ練、僕はサウンズをバラシにかかる。
しかしできたのは、初手のみ。
弱すぎるだろ(笑)
種まきにすらならなかった模様(笑)
地面を耕すくわを発注したぐらいだろうか。
石田君はランジが止まらず。
お兄さんたち一派も止まってなかったところをみると、かなりの一手だと思われる。
軍曹は、途中からサウンズに切り替え、パート練。
バラしでムーヴは完成させていたが、繋げるところまではいかず終了。
僕達は、サウンズ岩を後にした。
その少し山側に、よくインスタで見かける岩が現れた。
屍岩。
想像より二回りほどでかい。
まずは、左側の『人柱』二段。
どうみても、壁に入り込む石田君の得意系。
だと思ったが、とにかく二手目の左手が悪い。
セッションはとても楽しかったが、全員敗退。
二手目を保持った者勝ち。
三本の第一関節だけが入るが、カチはできないぐらいの狭さ。
そこを、敢えて二本指にして、カチる方法で次回は戦う事にする。
隣の『屍』二段も触ってみたが、マットがもっとほしい。
『守破離』初段を、マット一枚でスポッター無しで、一人で通っていた頃のクレイジーさを取り戻さなければ、飛べそうにない。
そして最後の締めは、三十分ほど移動して『ZEN』二段へ。
場所自体がかなり湿気ていて、岩も少し染み出しがあったが、まだ撃てるレベル。
翌日が岩の事も忘れ、撃ちまくった。
最終できたのは、五分の二ほど。
完敗だったが、これは面白い課題。
三人でのムーヴ作りも最高に楽しかった。
見事だったのは石田君で、結果三撃程で仕留めてきた。
得意系という言葉だけでは、片づけられないナイストライだった。
普段のジムでの登り込みが、存分に出ていた感じだった。
軍曹は、ヒールからの左手が苦手そうだったが、他はバラして終了。
最近触った中で一番登りたい課題になった。
結局、僕自身は、今日一番と言えるムーヴは繰り出せなかった。
今日一のトライは、早朝にダイナミックランジを決めたコーヒーだった事は言うまでもない。