この季節の外岩で最も賑わっている岩場。
その為動画が撮りにくく避けていた岩場。
今年は二時間しか行っていない御手洗渓谷へ。
メンバーは、とーまさん、チコフさん、たけちゃん、みやみや。
二日連続の岩の為、僕はエンクラモードでの参加。
7時難波集合で二時間で着。
現地はその時点で6台程。
多いとはいえどんどん減ってきているようだ。
みんなジム修行にシフトしてきている模様。
まず触ったのは『ケロ』二級。
とーまさん以外は初触り。
これがなかなかの苦手系。
左ヒールから精度の高いデッドを求められる。
ここでのファインプレーはチコフさん。
一度目でカチガストンを叩き、結果バラシも含め5撃ほどで沈めた。
僕は、絶好調のチコフさんについていかないとと激撃ちして何とかゲット。
右の3ミリほどのスタンスが決め手だった。
その後たけちゃんも安定して震えながらゲット(笑)
全員で良い感じのスタートがきれた。
そして一度アプローチ付近まで戻り原チャのフレーム岩へ。
僕は知らなかったが『ボヤッキー』一級という課題があるらしい。
真ん中のなるい棚から右のカンテ沿いを直登のライン。
見るからにだったが、離陸核心の課題。
みんな右スタンスにヒールで登った。
チコフさんはあっさりゲット。
みやみやも一手目からのバラシでゲット。
たけちゃんは体固すぎる問題で、はまりながらもゲット。
右ヒールを怪我している僕にはかなりきつかったので左のトゥスタンスで登った。
ここのポイントはスタートホールドにチョークを載せ過ぎないこと。
絶妙な加減でヌメっている方が保持時間が伸びた。
こんな調節したことがなかったが良い経験だった。
何とか動画も撮れ、とろろざるそばを完食。
そしてお次はとーまさんが狙っている『白昼の死角』一級初段へ。
白昼の死角は実はさわったことがない課題だ。
初めての課題はわくわくで取り付く。
そして思った通りだ。
浮けない。
足がシビア系課題だった。
フラッシュを余裕で逃したので、戦い中のとーまさんのム―ヴを拝見することにした。
とーまさんの初手は恐ろしく静かだった。
歴戦の経験がなせる技と感じた。
肩を固めて体を潜り込ませ、左スメアで安定するタイミングで浮く。
二手目は重心を右にずらし必ず足が切れないように手を出すこと。
バラしができたので集中トライをしたが結局落とせず終了。
とーまさんも二手目がとまらず終了。
次はバラシを繋げる精度をもっとあげないと今のままではただの博打だと感じた。
それと同時に雨が降ってきた。
白昼の隣で雨が降ってもたけちゃんは眠り続けていた。
雨宿りも兼ねて草餅岩に移動することにした。
まず触ったのは『妬き餅』二級。
離陸辛い系課題。
案の上ハマったが、スタンスを聞いて解決。
チコフさんが一抜け、僕が二抜けで完登。
最後に『串こん』一級を触ることに。
これがまた離陸しんどい系課題。
狭い体勢で、体の引き上げに強烈なパワーを要し、その後もブリッジのイメージで左クロス繰り出す。
グルルルルゥゥグアァァァァ。
獣のような声を出さないと離陸すらできない。
ここでも解決の糸口を見出したの絶好調のチコフさんだった。
初手がとまった。
しかもスタティックに。
僕も超絶デッドだったがクロスがとまった。
そうこうしていると数ヶ月前兵庫の岩場であった激つよ女子のさやかちゃんともう一人の男の子が現れた。
世間話もそこそこに一緒に串こんをトライ。
さやかちゃんのワントライ目。
離陸に注視する。
フッ。
まるで舞空術だった。
何の苦もなく離陸し、一撃で仕留めた。
やぱり女子の丈感だと楽なんだろうか。
連れの男の子もトライしてくれた。
舞空術だった。
まるで休日の朝のような。
草食動物の食事のような。
穏やかなる離陸だった。
自分に必要なものはこれだと感じた。
男に生まれたからと言って腕力だけに頼るのはあまりにナンセンスだと感じた。
心を落ち着かせた。
雑念を取り払った。
精神を研ぎ澄ませスタート位置に足を置いた。
「ぬああぁぁぁぁぁぁあああああ」
ヘリコプター並みの五月蠅い離陸だった。
いつになればあんなトライができるのだろう。
その後はポテトを食べ続けていたハンバーガーボーイの『歯車』初段を観戦してフィニッシュ。
色々勉強になる日だった。